きがた組。
9月6日夕方角館總鎮守神明社前大置山へ人形を飾りました。

成就院薬師堂前大置山について書かせていただきましたが
今年は、『乙巳』となります。
世相を反映させて『風流』として乙巳の年1185年の時代背景をテーマとしました。
1185年に行われた屋島の合戦を外題とさせて頂きました。

薬師堂前大置山とのつながりもあります。
屋島の合戦では、逸話がさまざまあり角館のお祭りでは、ここに人形場面として飾られています。
大置山の表現としてこの逸話を同時に飾ることはできないかと構想し下絵や外題解説を作りました。
屋島の合戦 扇の的 錣引
海と浜で行われた逸話を表現しました。

海では、平家の行末を占うような弓の名手「那須与一」が扇を落とす名場面。
表現としては、扇を落とすため弓を弾く与一ではなく、扇を落とし残心をする与一を表現しました。
浜では、豪傑武将 藤原景清(通称:悪七兵衛景清)が
一騎打ちを行った名場面です。
対戦相手(三保四郎)の兜の後ろの部分「錣」を引き千切ったところを表現しました。
景清は、この合戦後行方知らずとなり妻である「阿古屋」が行方を知っていると思われ裁判をされることになります。薬師堂前大置山の場面となります。

また、不思議と偶然にも薬師堂のお膝元の丁内、西勝楽町若者さまから依頼があった人形外題
『景清 牢破り』は、『阿古屋』の次のお話になる場面になります。
神明社前大置山と薬師堂前大置山、西勝楽町若者さまの場面が繋がりがあり
偶然が重なった「乙巳」の年となります。

明日より角館のお祭りが始まりまります。
7日雨が心配されます。
雨具がついている可能性はたかいですが、
角館總鎮守神明社前大置山どうぞご覧ください。
また皆様が良いお祭りになることきがた一同こころよりお祈り申し上げます。