きがた組 文怜
『風流』ふりゅう or ふうりゅうといいます。きがたでは、“風流 -ふりゅう-”と呼んでいます。
角館の祭りやま行事 曳山に飾られる人形づくりにとって“風流 -ふりゅう-”は、とても大事なコトと考えています。
昨年の12月、角館小学校へお祭りの人形について若輩ながら3年生の生徒へお話させていただく機会がありました。
子供たちからの質問の中に、人形場面はどのように決めているのですか?という質問がありました。
その際、“風流 -ふりゅう-”のお話をしました。風流は、俗に“上品な趣があること”とか“みやびやかなこと”とういう意味があるそうです。
私たちが考える人形づくり(人形外題決め)での風流とは、祭礼 ハレの日の祝いを重んじ世の中の世相を反映させ人形を作るということが“風流 -ふりゅう-”と考えています。
子供達には、昨年角館こども園に製作し飾らせてもらった歌舞伎 蜘蛛の拍子舞という場面について画像を見せてお話をしました。
なぜこの人形場面を決めた理由として。。。
アニメ鬼滅の刃が流行、社会現象になったこと。
鬼滅の刃 那谷蜘蛛山編は、蜘蛛の拍子舞がモデルになったとも言われていること。(京都南座では、コラボまでおこなっておりました。。)
これが一番理由です。保育園の子どもでも理解ができる今、日本で一番有名な伝統模様 市松模様を使うこと。
(その主人公である竃炭治郎の羽織)東京オリンピックエンブレムでもあります。
個人的には、子供から市松模様という言葉が出るだけでも嬉しいものです!
ちょっと前なら多くの人が分からなかったのでは???
子供から大人まで日本の伝統模様を知り深めること。
ハレの日にしかできないことでとても風流だと思いました。
こども園の子供達、先生、保護者からも人形場面の意味がわかりとても喜んでもらいました。(感謝です!)
また、小学校の子供達と先生からもたくさんのお礼ただきました。本当に嬉しいものです。
小学校で行われている子供達が仙北市角館町武家屋敷にて観光案内する「さくらの案内人」で角館のお祭りについてガイドする時に少しでも役に立ってもらいたいものですね。
さてさて、令和4年が始まりました。
今年一年どのような年になるのか、世の中の動きをよく観察し令和4年の人形作りに反映させ、風流な人形を製作していきたいと思っております。
大河ドラマ鎌倉殿13人は、とても面白く注目しております。
今年は、源平から鎌倉時代が流行りそうですね。
1 thought on ““風流 -ふりゅう-”について”